PERSON 04
自分がデザインしたヒット商品を街中で見たい
デザイナー
Y・Y 入社:2021年
休日は美術館や展示会に足を運ぶ
自分の描いたイラストを商品にしたい
小さい頃から漫画やアニメが好きで、『D.Gray-man』や『家庭教師ヒットマンREBORN!』『銀魂』などをよく読んでいました。そういう分野に関わる仕事やデザイン系の仕事に就きたいと思ったことがきっかけで、日本デザイナー学院でイラストを学びました。
卒業後はバンドのグッズやチラシのデザインなどをしていましたが、元々の希望であったアニメ関係の分野に関わりたいと思い、タピオカに入社しました。絵を描くことも好きだったので、自分の描いた絵が商品になればいいと思ったのです。
いまはイラストだけでなく、立体物などさまざまなグッズをデザインしています。ぬいぐるみの場合、プロジェクトがはじまってから商品が発売されるまで半年以上かかることも珍しくありません。いろいろな苦労を乗り越えてようやく発売されるので、お店に並んだ商品を目にしたときの喜びは、ひとしおです。
量産時にミスが少なくなるようデザインを工夫
この仕事は、生産管理のスタッフとのコミュニケーションを密に取ることも重要です。仕様のやり取りなど、サンプルのチェックをしなければならないからです。特にぬいぐるみなどの立体物は、髪の毛の質感などが縫い方によって変わってしまうので、細かく指示を出さなければなりません。
工場が中国にあるため、直接見に行くことが難しいので、量産時にミスが少なくなるようなデザインを心がけています。パーツの付け忘れひとつで不良品になってしまうので、そのパーツをなくしてしまったり、ほかのパーツとつなげて一体化してみたりと、いろいろ工夫をしています。
かわいいサンプルができたら、そのかわいいイメージのままでお客さまの手元に届いてほしいので、こだわりとトラブルをなくすこととのバランスを取るのが難しいところです。
「こういうふうにつくってほしい」というイメージをもってデザインの指示を出してくる企画営業の人もいますが、「いい感じにつくってください」といったように丸投げに近い場合もあります。具体的なイメージがあったほうがデザインしやすいですが、後者の場合も、自分でイメージを膨らませて対応しています。常に数十の案件を抱えているので、他社の商品や業界のトレンドをなるべくチェックし、自分の引き出しを増やすよう心がけています。
自分がデザインしたヒット商品を街中で見たい
漫画やアニメのキャラクターをかわいらしくデフォルメして描くことがありますが、世界観を崩さないよう、気を遣っています。作品の権利をもつライセンサーとのやり取りは大変で、修正依頼が延々と続き、心が折れることもありますが、常に勉強していくことが必要だと思っています。いろいろなものをインプットし、苦手な分野を克服しようと努力しています。
入社した3年前は、デザイナーが4名で、社員数も15~20名ほどでしたが、いまはデザイナーが11名ほどに増え、社員数も倍以上になっています。いまも増員を続け、製品の種類もどんどん増えている状況なので、タピオカのぬいぐるみがもっと有名になって、自分がデザインしたヒット商品を街中で普通に見かけるようになったら嬉しいです。それを目指して、これからも作品を出し続けたいと思います。